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ある自助グループのメンバーRさんが、ご自分の体験談を寄稿して下さいました。
内容は本当にリアルで、誰もが深く考える内容です。
勇気ある行動に感謝しております。
また、長文にて2回の連載形式で挙げさせて頂きます。

 2度ギャンブラーと結婚した女  『前編』

第一章
私は、高校生の頃から恋人だった男性と、社会人になってもお付き合いが続いていて、
何と無く「いつか私、この人と結婚するんだろうな。」と思っていました。
その頃の私は、仕事が楽しくて、何もかもが新鮮で、まるで夢が現実になった様な、
そんな気分でした。朝が来るのが待ち遠しい毎日でした。
そんな私に、彼は「思う存分、やりたい事をやって。」と、いつもそばで見守っていてくれました。そんな充実した日々を
送っていたある日
「あなたの可能性を東京で試してみませんか?」というお話しを頂くのです。
私は、東京で自分の個性を表現出来るチャンスに胸を躍らせました。
もちろん、お付き合いしている彼に「東京で働きたい!」と、気持ちを伝えました。
すると彼は、私を優しく見つめながら「東京でも頑張って。遠距離恋愛になるけど、おかげで色々な道を覚えられるよ。」車を運転するのが好きだった彼は、こんな風に言ってくれました。私の頭の中はもう“東京で目標を達成させる”という事でいっぱいでした。
こうして思い返してみると、この頃の私が一番私らしく、私のための人生を生きていたのかが分かります。
さて。
ここから、のちに私の夫となる1人目のギャンブラーが登場して来ます。

私は、その時勤めていた会社を退職するため、取引先の方々にその報告とお世話になった挨拶をして回っていました。
その中の一つに、のちに私の夫となる男が勤める会社がありました。その男は私が退職することを聞いてこう言いました。
「送別会をしましょう。」  男は、数人に声を掛けて飲み会を開きました。その会が切っ掛けで私はその男に、東京行きを賛成してくれた彼の事を話しましたた。
すると男は、「普通、本当に好きな人だったら、東京なんて行かせない。」と言いました。
まだ若かった私は、その言葉に大きなショックを受けたのでした。

そして数日後、男は私にこう言うのです。「東京に行かないでほしい。僕が守ります。」
なぜあの時、私は東京行きをやめてしまったのか、自分でも不思議に思います。
もうあと一歩を踏み出すだけで良かったのに。どうして私はそれをしなかったのだろう‥。
そう、きっと、お付き合いしていた彼の、本当の優しさを分からなかったからなのでしょうね。私が自分の人生をいつも自由に、伸び伸びと楽しむことが出来たのは、彼の愛情そのものだった、ということを、もっともっと後になってから、思い知ることになるのです。
私は東京に行くことをやめ、長くお付き合いしていた彼にも別れを告げました。そして、「僕が守ります。」と言ったその男に、私はどんどんハマっていくのです。

私は、勤めていた会社を辞めてしまったので無職でした。あれだけ夢中になって仕事を楽しんでいたので、お腹にポッカリ穴が空いたような気持ちでした。でも、私は働くことが出来ませんでした。
なぜなら、男は私が働くことを許さなかったのです。私は男が借りたアパートで過ごしていました。監禁されている様なものでした。男は異常なほどの嫉妬心で私を束縛しました。
私は、外に出ることも、人と話すことも監視されました。私は苦しくて、必死に「これが本当の愛なんだ」と自分に言い聞かせました。

その後、何とか再就職し、新しい職場にも慣れ、仕事もどんどん任されるようになりました。それに合わせて、男の束縛も益々エスカレートしていきました。それでもそこから抜け出そうとする私に、いつの日からか男は、暴力を振るうようになったのです。包丁を突きつけられたこともありました。人通りの多い歩道で殴る蹴るの暴行を受け、通り掛かりの人に助けられたこともありました。携帯電話は男から持たされた物でした。暗証番号は男が決めたもので、遠隔操作で常にチェックされていました。留守番電話のメッセージが、たとえ仕事の内容であっても、その声が男性ならば、私はひどい仕打ちに合うのです。もう、私は心身共に限界でした。

こうして今思い返してみても、恐怖に怯える感情と、自由を奪われた絶望感がその時と同じ様に蘇ってきます。「これが本当の愛なんだ」と、必死に自分に言い聞かせながら恐怖をしのぐ心の片隅で、「これは間違っている愛だ」ということにも気付いていました。でも、もう私は、この“間違った愛情”から逃げ出すことは出来ませんでした。
その頃、私はこの男の子供を妊娠します。私は産むことを決意しました。
「子供が産まれれば、この人はきっと変わってくれる」

私のお腹はどんどん大きくなっていきました。
すると男もどんどん変わっていったのでした。私の姿を見てこう言いました。
「デブ!ブタ!見苦しいハラ見せんじゃねぇ!」そう、男にとって、完全に私が自分の物になったところでゲームは終了だったのです。結婚し、妻になった私に、男はもう全く興味を示さなくなりました。
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